

インターネットビジネスは、インターネット利用者が対象になりますので、その国のインターネットビジネスの成長性を見る一つの基準は、インターネットの普及率です。インプレスR&Dが発行した「インターネット白書2007」によると、日本のインターネット利用者数は2007年3月時点で約8,227万人です。この数字を見る限り、日本ではすでにインターネットは国民に広く普及しているといえるでしょう。しかしながら、もう一つの数字を見ると、まだまだ日本にもインターネット普及の余地があることがわかります。それは、ブロードバンドの世帯普及率です。ブロードバンドは、名前の通り「広い帯域」という意味で、高速でデータのやりとりができる回線を指しますが、ブロードバンドとそれ以外の回線との一番大きな違いは「常時接続」という点です。ブロードバンド契約をしている家庭では、オンラインショッピングを利用したり、ビデオなどのマルチメディアコンテンツを視聴する率が高いという統計が出ています。
Yahoo!JAPANが発表した「ネット生活予測」によると、それほど先進的な行動を取らないとされる層でも、オンラインショッピングの経験率は90%近くに達していて、全体としての普及は成熟期に入ったとしています。オンラインショッピングはライフスタイルの中にしっかり根付いている感があります。富士通総研が1年以内にオンラインショッピングをしたことのある人を対象に行った調査「インターネットショッピング2007」によると、過去1年間での利用回数の平均は11.6回、購入金額の合計は10.6万円という結果が出ています。なお、利用回数、購入金額ともに、オンラインショッピングの経験年数が長い人ほど多くなる傾向が出ています。オンラインショッピングに慣れていくにしたがって、オンラインショッピングの便利さに満足して利用回数を増やしている人が多いのではないかと考えられます。別のアンケート調査では、オンラインショッピングのリピート率は50歳代が一番高かったという結果が出ています。インターネットを利用している率は若い年代と比較すると低いものの、一度オンラインショッピングの便利さを体験すると繰り返し利用するのが、シニア層の特徴と推測することができます。これまでオンラインショッピングの体験が少なかった層へのアプローチを強化することが、次のステージに拡大していくための鍵といえるでしょう。
ECサイトという業態自体には、特に許認可は必要ありませんが、取り扱う商品やサービスによっては、各種届け出が必要になる場合があります。主なものをあげてみますと、アルコール類の販売には酒販免許が必要ですし、骨董品や中古品の売買には、古物商としての届け出が必要になります。また、情報サービスは、取り扱う商品、サービスによって一般第2種電気通信事業の届け出が必要になる場合もあります。ECサイトでは、特定商取引に関する法律に基づく表示が義務付けられています。「販売業者」、「運営統括責任者」、「所在地」、「連絡先」、「消費税」、「商品代金以外の必要料金」、「申込の有効期限」、「不良品」、「販売数量」、「引渡し時期」、「お支払方法」、「返品期限」、「返品送料」などの項目について記載する必要があります。